こんにちは、善照寺住職へんも(@henmority)です。
第1回もものすごく熱気のあったイベント、ゲームクリエイター講座「駿馬とねっこKAGAWA」の第2回が2019年4月20日に開催されました。
前回に引き続いて馬場さんの熱い指導と学生達の様子をお届けします!
「駿馬とねっこ」というイベントの主旨は第1回目のレポートに書いてますので、こちらも読んでいただけたら嬉しいです。
住職挨拶
お坊さんをしていると、年配の方とお話しをする機会がたくさんあります。
中には何でこんな人生だったんだろう?とかあれもやってみたかったなぁ・・・みたいな、後悔の言葉を耳にすることがあります。
あとになってから人生の目標を取り戻すのは、ほとんどの場合とても難しいんです。
ですから、若いうちから自分の人生の歩み方をもとめ、気づいていく必要がある。
私のいのちを何に使うのか?
人生をどのように歩むのか?
という問いに早く気づく大切です。
そのためには、考えることはもちろんのこと、具体的に行動するということがもっと大事です。
学びを得るためには、自分から求めて行く必要があります。
今回のような最前線のプロのお話が聞ける機会なんて、地方ではなかなかありません。
その機会の重要性に早く気づいて、さっと具体的に行動するということが大事です。
おそらく、ここでこのような会がある情報を耳にしたけど、動かなかった方も大勢いるでしょう。
そんな中、ここまで足を運んだことは具体的な行動の1つです。
その一歩が差を作っていきます。
今日もしっかり学ぶ時間にしましょう。
前半
馬場さんの自己紹介
第2回からはじめて参加する方もおられたので、馬場さんの自己紹介から。
今回もいい言葉をたくさんいただいたので一部紹介。
ものごとを思いつくというのは組み合わせの問題。
ものすごい量のインプットをしていれば、組み合わせのパターンも増えてアイデアが生まれやすくなる。
誰も考えたことのないまったく新しいアイデアがゼロから生まれることはほぼない。
アイデアを思いついたら、書いて形にしておくのが大事。
ふと良いことを思いついたってのは誰でもある。
それを形にしておかないとダメ。
天才というのはアイデアを生み出す組み合わせの相関関係の距離が遠いものを組み合わせる能力です。
すごく遠い関係性のものでも、すごいスピードで繋げることができるのが天才。
物事を失敗することは良くないんだけど、何より2度失敗するのはもっとだめ。
成功は運や周りの力とか理由がわからないことも多いけど、失敗には絶対に理由がある。
ちゃんと振り返って、原因を追及するのが大事。
感情的に振り返るだけじゃなく、分析的に振り返ろう。
4足歩行から2足歩行になって、立つところまでは周りは助けてくれる。
ただ、ちゃんと歩き出すかどうかは自分の問題。
1歩歩き出すのは自分がやらないといけない。
座学 世界観とゲームデザイン
今回の座学は世界観とゲームデザインについて。
世界観って言葉はよく使われるけれども、世界観とは具体的に言うと何なのか?という講義でした。
- 世界を原則に分解して構成しよう。
- 直感的にゲームを理解させるために世界観のもつイメージを活用しよう!
- システムやメタゲームをゲームキャラに話させるのは避けよう。
後半 ワークショップ
後半は実際に頭を使って創造する時間。
課題の詳細は伏せておきますが、今回は2つのワークに取り組みました。
#sanuge
最初のワーク、発表中
「なんで地面から捕まえて刺すの?」「特に理由ないです」「じゃあ最初から刺せよ!」 pic.twitter.com/GaEPwWdaVN— 讃岐GameN (@GameN21396848) 2019年4月20日
#sanuge
「空手家のお父さんがラスボスです」「じゃ、主人公は違うところに住んでるの?」「同居です」「え、じゃあ朝飯とか一緒なんだ」 pic.twitter.com/ZXk1K0Kxz8— 讃岐GameN (@GameN21396848) 2019年4月20日
馬場さんのツッコミが入ると、ワークで作った世界の歴史やキャラの性格・背景などに矛盾や詰め切れていないところがボロボロでてきます。
設定のこまかいところまでよく考えぬくことが大切ということがよくわかりました。
駿馬とねっこ in KAGAWA 2ndまとめ
結局、大事なことは行動すること。
失敗や課題を分析して、また取り組むこと。
そして、最先端のプロは量をこなしているということ。
これはどの業界でも同じですが、プロは常人とは違うすごい「量」をやってるんですよね。
#sanuge
日本はシナリオ依存のゲームが多い。「スライムを100匹倒す、あきさせない工夫」に、シナリオしかない。インプットを、みんなしよう。クリアしなくてもいいから、触れて欲しい。プロはやってます。 pic.twitter.com/oejMl6Tom0— 讃岐GameN (@GameN21396848) 2019年4月20日
学生の時には与えられた課題をこなすことが多いもの。
ところがクリエイターになると自分で課題を見つけ、自分で取り組んでいかなければなりません。
最前線のプロで、ほんとにその仕事が好きな人たちは放っておいたら何時間でもやっちゃうような人達がいくらでもいます。
インプットもアウトプットも、その熱量を超えていかないと勝てないわけですね。
細部まで徹底的に考え抜き、行動していくことの大切さが座学・ワークショップを通して伝わったのではないでしょうか。
最後に個別相談の時間。
学生さんがそれぞれ作ってきた作品を持ち込んで馬場さんに個別相談。
今回も馬場さんの飛行機の時間ギリギリまで熱心に指導されていました。