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弔電の送り方・文例|浄土真宗住職が教えるマナーと例文集

こんにちは、善照寺住職の三原貴嗣です。

突然の訃報を受けたとき、「弔電を送りたいけれど…どんな文章でどうやって送ればいいの?」と気になりますよね。

特に浄土真宗では弔電で避けるべき表現があるため、適切な文例を知っておくと安心して弔電を送れます。

本記事では弔電の基本的なマナー浄土真宗にふさわしい弔電の文例をご紹介します。

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弔電の基本マナーと送り方

弔電は訃報(ふほう)を聞いた方がその通夜や葬儀に参列できない場合、気持ちをお伝えするために送られる電報です。

弔電という言い方以外にも、お悔やみの電報とも言われます。

弔電を送るタイミング

弔電は葬儀の1〜2時間ぐらい前までには届くように用意するのがいいでしょう。

届いた弔電は葬儀の時に披露する時間をとり、読み上げられることが多いです。

1〜3通ほどが全文読み上げられ、残りの弔電は発信者の名前だけが紹介されることが多いですね。

弔電の送り方

いちばん一般的なのはNTTの電報サービスではありますが、私はVERY CARDという電報を送るサービスが手頃なのでオススメします。

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弔電の文例集

これから紹介する文例を組み合わせて文章を作っていただければ、きれいな弔電の文章になりますよ。

弔電の送り先の宛名

一般的に弔電は喪主宛に送ります。

首都圏などの大きな斎場では同時に複数の葬儀が行われている場合もあります。

送り間違いを防ぐためにも「〇〇様」と名字だけではなく、できるかぎりフルネームで記載しましょう。

喪主がわからない場合は「(故人名)様ご遺族様」という出し方もできます。

敬称の使い方

相手との関係を考えて適切なものを使いましょう。

喪主との関係敬称一覧
祖父・祖母ご祖父様・ご祖母様
父・母ご尊父様・ご母堂様
お父上・お母上
お父様・お母様
夫・妻ご主人様・ご令室様
ご夫君様・ご令閨様
息子・娘ご子息様・ご息女様
ご令息様・ご令嬢様
兄・姉御兄様・御姉様
ご令兄(れいけい)様・ご令姉(れいし)様
弟・妹御弟様・御妹様
ご令弟(れいてい)様・ご令妹(れいまい)様

浄土真宗の弔電の例文一覧

たくさん文例がありすぎても選びづらいので、シンプルで使いやすそうなものに絞りました。

下記の文章を組み合わせて使うと、弔電の体裁が整えやすいかと思います。

突然のお知らせを受け、ご家族様の深い悲しみをお察し致します。

○○様の突然の悲しいお知らせを受け、ただただ驚いております。

弔問に伺えない非礼をお詫びしますとともに、心からお悔やみ申し上げます。

避けがたい無常の風とは聞きながら、余りに早いご逝去に申し上げる言葉がございません。

在りし日の面影を偲び、謹んで哀悼の意を表します。

在りし日のお姿を偲びつつ、心からお悔やみ申し上げます。

ご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。

ご往生の報に接し、謹んで哀悼の意を表します。

突然の悲報に接し、悲しみにたえません。

謹んで哀悼の意を表し、偲んでお念仏申します。

ご逝去の報に接しご家族の皆様のお悲しみを思いつつ、お念仏申します。

お悲しみの事と拝察し、また会える弥陀の救いを有難く思いつつお念仏申し上げます。

往生浄土の素懐を遂げられたことまことに尊く、共に浄土での再会を期してお念仏申します。

上記の例文を組み合わせて文例を作ると以下のようになります。

突然のお知らせを受け、ただただ驚いております。

避けがたい無常の風とは聞きながら、余りに早いご逝去に申し上げる言葉がございません。

ご家族様のお悲しみをお察し申し上げますとともに、謹んで哀悼の意を表します。

オリジナルな文面があるとなお良い

弔電とは「人の死をいたみ悲しむ気持ちを表した電報」です。

定型文だけではなく、故人との思い出とかエピソードが入った文章が送れたら素敵ですね。

私は僧侶として葬儀に出席しておりますから、送られてくる弔電もよく耳にしていています。

そのほとんどの弔電が以下のような文面です。

○○様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみを申し上げます。

在りし日のお姿を偲び、心よりご冥福をお祈り申し上げます。」

浄土真宗では冥福を祈るとはいわない

どこで聞いてもほとんど同じ文面です。

ですから、故人との関係に触れたようなオリジナルな文面の弔電が読み上げられると心に響きます。

例文の2行目と3行目の間などに少しエピソードを入れるといいですね。

突然のお知らせを受け、ただただ驚いております。

避けがたい無常の風とは聞きながら、余りに早いご逝去に申し上げる言葉がございません。

〇〇様とは生前〇〇をよくご一緒させて頂き、〇〇を〇〇する姿を尊敬しておりました。

もうそのお姿も拝見出来ないと思うと無念でなりません。

ご家族様のお悲しみをお察し申し上げますとともに、謹んで哀悼の意を表します。

文面を作る時の参考にしてみてください。

浄土真宗では弔電で避ける言葉

オリジナルな文面と言っても、気をつけておきたいのが弔電に使う言葉の選び方です。

特に浄土真宗は教えの内容から使わない言葉がいろいろとあります。

浄土真宗では「阿弥陀仏のはたらきによって即座に浄土という光の世界に仏さまとして生まれる」という教えを大切にしています。

ですので、一般的には弔電に使われる言葉であっても、その教えにあわない言葉は使いません。

浄土真宗の弔電で避ける言葉
  • 草場の影
  • 安らかにお眠りください
  • 永眠
  • 慰霊
  • 霊前
  • 冥土
  • 死出の旅路
  • あの世
  • 黄泉の国
  • 天国

どれも「浄土という光の世界に仏さまとして生まれる」という教えには似合わない言葉なのです。

どの言葉も一般的なマナー本では「弔電で使う言葉」として紹介されていますが、浄土真宗の方にとっては不適切な表現だということを知っておくといいですね。

弔電の送り方と例文集まとめ

「弔電のちょっとした言葉の違いなんてどうでもいいやん。」

と思う方もいるかもしれません。

しかし、どんな言葉を使い、どんな表現をするか?にその方の思想や精神性があらわれます。

きちんとした表現をできているかどうかはわかる人にはわかるものです

ご遺族の宗旨ご自身の宗旨を尊重して丁寧な弔電を送るというのも、送る相手に心配りができて素敵なことではないでしょうか。

素敵な文面にして、お気持ちを送ってあげてくださいね。

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