こんにちは、住職のへんも(@henmority)です。
お線香って値段もピンキリだし、香りもたくさん種類があるので、どれを選べば良いか迷いますよね。
しかもお線香は1回買うとなかなか減らないので、失敗した時にはちょっとへこみます。
そこで、私が住職として今までいろんなお線香を試してきた経験から、
「これだったら人に自信をもってすすめられる!」
と思ったお線香をピックアップしました。
本記事では実際に私が使ったことのあるものの中からオススメの線香・お香を紹介します!
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イチオシの線香は風韻シリーズの伽羅
ひとまず結論からいうと、値段と香りのバランスを考えて、個人的なランキング1位は風韻・伽羅というお線香です。
Amazonや楽天でも買いやすく、贈答など人に贈る物としてもよく使っています。
香りの上品さが心地よく、仏前にお供えするのにも最適。
値段は少々高めですが量・香りのバランスが良く、部屋で使うお香としてもすばらしいお香です。
私は檀家さんのおうちにお参りに行くときに持参してお供えしていて、香りに喜んでもらえることが多いです。

線香をおしゃれに持ち運ぶ時には線香筒を使うと粋ですね。(そんなニーズあるのか・・・?)
オススメのお線香・お香を紹介
ということで、この記事では他にもいろいろな良い香りの線香やお香を以下の条件で紹介します。
- 実際に筆者が使った上で人に勧められるのあるお線香であること。
- 煙の刺激が穏やかで、きちんと「香り」が広がり喉や鼻にしみにくいもの(個人の感想として)
- Amazon・楽天市場などで取り扱いがあり、オンラインで購入できるもの
ただ、「香り」は人によって好みが様々です。
品質が良くて値段が高いお香でも、人によっては香りが好みではない場合もありますので、あくまでも選ぶ参考にしてくださいね。
みのり苑風韻シリーズ
みのり苑のお線香は香木を使用したお線香の中では比較的値段と香りのバランスが良いですね。
はじめてちょっといいお線香を買ってみようと思った時にも買いやすいシリーズです。
風韻 沈香
天然の香木のみを材料につくられているみのり苑の風韻シリーズ。
この「風韻沈香」は沈香の香りがしっかり感じられるお線香です。
値段と香り、内容量のバランスがよく、「ちょっといいお線香使って見ようかしら」という方が入りやすい商品ですね。
香りの印象は落ち着いた渋い感じです。
甘い華やかな香りというより、穏やかで気品のある香りです。
風韻伽羅
最初に紹介したぼくのオススメのお香はこの風韻の伽羅です。
風韻シリーズでも最高級のお線香です。
沈香に比べて甘みと香りの広がり方が強く、1本お供えしただけでも丸1日ほど部屋に奥ゆかしい残り香が感じられます。
40本入りは1本あたり約81円と割高になってしまいますけど、1箱の値段としては買いやすいサイズです。
スーパーなどで売っているお線香に比べて値段は高めですが、少量ずつ使っても十分にいい香りが楽しめます。
半分とか3分の1などに折って少量ずつ使ってもらって十分楽しめますので、ぜひ一度はためしてもらいたい一品。
檀家さんのところへお参りに行くときに持参してお供えさせてもらうと、家の方が気に入って自分で購入される率が1番高いお香ですね。
▼100本入りの方が1本約60円となってお得です。
風韻お試しセット
いきなり大箱を買うのは気がひけるという方は、白檀・沈香・伽羅が少しずつ試せる「3種お試しセット」もいいかもしれませんね。
風韻伽羅 法務用
逆にお寺や業務で大量に使うなら、法務用の1,200本入りという大箱もあります。
風韻白檀
伽羅はちょっと高くて躊躇する方や、普段気楽に使えるお線香をお探しなら風韻の白檀がオススメ。
値段も手頃ですし、煙臭い感じもないですね。
甘めでやわらかな、自然な白檀の香りが広がります。
松栄堂 南薫
松栄堂の南薫もすばらしい香りです。
ただ、量が少ないので少しづつ使うといいかもしれませんね。
落ち着いた甘みのある、上品な香りで万人受けする香りだと思います。
松栄堂「芳輪シリーズ」
この芳輪シリーズはお線香というより「お部屋のお香」というイメージが強いと思いますが、「お線香・お香」は香りが1番大事ですから仏事にお供えしても問題はありません。
スティックタイプとなっており1本焚くだけでも香りがかなり広がります。
部屋のサイズにもよりますが、普段使いなら半分とか3分の1ぐらいづつ使われても充分香りますよ。
堀川
和風のお店では玄関などのお香としてよく使われていますね。
数年前に値上がりしてしまったのが残念です。
▼20本入りだと1本あたり約50円。80本入りで1本あたり約37円。
白檀の香りをベースにした甘い香りですが、甘ったるすぎないので多くの方が好感をもたれる香りだと思います。
香りから連想するイメージは「花」感があります。
元禄
同じ白檀という香木が原料ですが、堀川に比べて少し香りに落ち着きがありますね。
香りから連想されるイメージは「木や植物」という印象です。
山田松香木店「香木千聚シリーズ」
桐箱に入っていて、パッケージもとてもおしゃれな香木千聚シリーズ。

香木千聚 白檀
箱を開けると、本当に白檀の原木そのものにとても近い香りがします。
煙が少なく、甘みがおさえられた上品な白檀の香りです。
香木千聚 沈香
沈香や伽羅も幽玄な香りで、箱をあけたときの香りを聞いたらおどろくと思います。
沈香は白檀にくらべて落ち着いた香りです。
香木千聚 伽羅
沈香に比べて少し甘い印象ですね。
かなり香りが広がります。
▼香木千聚シリーズの伽羅
香木千聚シリーズはかなり上質なお香で、どれも香木の原木を焚いているのに近い自然な香りがします。
お線香として使ってもらうのももちろん良いのですが、上客をもてなすためのお香としても最適です。
ぼくは自分の部屋用のお香にこの香木千聚シリーズをローテーションで使っています。
1本4分の1本ぐらいずつ焚いても十分香りが広がり、残り香も自然でいいですよ。
山田松香木店「縹風」
品のある透き通った沈香の香りの中に、甘さと独特の清涼感を感じます。
パッケージの水色のイメージに影響されているのかもしれませんが、さわやかさをともなった「青い」とか「みずみずしい」いう印象の香りです。
落ち着いたどっしりとした沈香の香りというよりは切れ味のよい軽やかさを感じる香りですね。
気温の低い時にすごく気持ちのいい香りで、冬のお寺の本堂の静謐な雰囲気にピッタリのお線香です。
▼一把は約100本入りで、1本あたり約41円です。
▼120g入りの箱なら1本あたり約33円。こちらはかなりたくさん入ってお得なので本堂でも使っていますよ。
お線香・お香オススメの一品まとめ
ここでご紹介したお香は仏さまにお供えする線香としてはもちろん、リラックスや部屋の香りとして使えるお香ばかりです。
というよりも、そもそも尊い方にお供えする線香が「臭いもの」と思われてるのが問題なのですが・・・
いいお線香は本当に煙臭くなくて、いい香りがするんですよ!

線香の作法の記事でも書いていますが、お香を供えるにあたって何より大切なのは香りです。
敬意と感謝の心で香りをお供えし、お参りに来られた方やその部屋で過ごす方が心地良い気分になるお香をお供えするのが重要なことです。
「いろいろあってわからん!選べない、困る!」
って人は、風韻の伽羅が量と値段のバランスでいっても1番間違いがないです。
この中でぼくが人にプレゼントするときにはこれを選びますね。
お線香が臭いというイメージを持っている方は、ここに紹介した線香の香りの広がり方にはビックリされる方が多いと思います。
まだまだ世の中にはすばらしいお香がありますので、試してみて良かったらこの記事に追記していきますのでお楽しみに。