6月24日に善照寺の本堂で「お寺でサーカス」を開催いたしました。
80名を越えるお客様が来場し、本堂は熱気でむんむん。
厳かさあり、笑いあり、どよめきありの素敵な時間となりました!
ではでは写真たっぷりでお寺でサーカスのイベントレポートをしていきますよ!
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お寺でサーカスin善照寺レポート
まずは「おつとめ」
▼法要の開始の合図となる喚鐘(かんしょう)の音でスタート。
▼まずは住職と副住職がそろって本堂でおつとめしました。
ごあいさつ
善照寺ではお寺を学びの場として機能させたいとの思いから、いろいろなイベントを開催しています。
仏教を学ぶということは生き方を学ぶということ。
今回のサーカスもお寺の本堂という場所でいきいきと活動するアーティストの姿を通し、何か感じてもらえたらと思って開催いたしました。
▼今回の「お寺でサーカス」は瀬戸内サーカスファクトリーが主催。代表の田中未知子さんとともにご挨拶。
お寺でサーカス第1幕スタート
副住職とっしゃん
先ほど喚鐘(かんしょう)を打ち、おつとめをしていた副住職とっしゃんが着替えて最初のパフォーマンススタート!
▼この「お寺でサーカス」のために作った新作の演目を披露。
▼この顔よ。
ジャグラー松葉川健一さん
2番手はおつとめでプロデューサーをしてくれた山本健一あらため松葉川健一さん。
▼大きなリングを使ってのパフォーマンス。
▼リングが体にまとわりついて生きもののように不思議な動きをする投げ方など、得意のリングパフォーマンスで会場を魅了。
ウクレレキイチさん&吉川健斗さん登場
今回の「お寺でサーカス」は音楽隊がパフォーマンスにあわせて生演奏をしました。
▼音楽隊が演奏をするだけではなく、パフォーマーと関わり合うところも見どころでした。
▼頭の前と後ろをぶんぶんクラブがとんでいる中、目をぱちくりさせながらもウクレレを弾き続けるウクレレキイチさん。
▼3人で9本のクラブをパス。複雑に飛び交うクラブの様子にお客さんからもどよめきが。
盛り上がったところで一旦小休止。
住職のおはなし・浄土とサーカスの共通点
今回ぼくはパフォーマーとしての出演はせず、かわりに少しだけお話をさせていただきました。
テーマは仏教とサーカスについて。
一見、仏教とサーカスって何の関係もなさそうですよね?
その思想にはすごくよく似た部分があるということをお話いたしました。
要約
仏説観無量寿経というお経の中には浄土という仏様の世界がどんなところか具体的に書かれているところがあるんですよ。
そのなかのひとつにの宝樹観(ほうじゅかん)という部分があります。
浄土には宝の木がたくさん生えていて、それぞれの木は大きい木もあれば小さい木もあるけれども、すべて宝石をちりばめているように光輝いているそうです。
その浄土に生える木々は根っこも枝もそれぞれ好きなように100%の力で枝葉を伸ばしているけれどもお互いの邪魔をしないんです。
また、栄養を取り合ったりもせず、その輝きで木々がお互いを照らしあってより美しくみえるようになっていると説かれます。
われわれの住む現実世界では大きな木があれば小さな木は成長が妨げられるし、ツタのような植物が絡みついて大きな木を枯らすこともあります。
浄土という世界はそういった足をひっぱりあうようなことはなく、それぞれの持つ力が100%活かされる世界と説かれているんですね。
その世界観にサーカスの懐の広さは良く似ていて、特にこのような創作サーカスにおいては顕著に感じます。
創作サーカスではパフォーマーによってできる演目や長所が全然違うけれども、それぞれが持ち味を生かしてひとつの世界を作りあげます。
ジャグラーはジャグラーの持ち味を。 ダンサーはダンサーの持ち味を。 音楽家は音楽家の持ち味を。
例えば芸と呼べるものがなにもできない人でも、演出や構成によって居場所ができるんですよね。
それぞれが持ち味を活かしながら、お互いを活かしつつ、お客さんも含めてそれをすっぽり包み込むようなサーカスの世界はすごく素敵だと思うということをお話させていただきました。
そして「お寺でサーカス」の本編へ。
瀬戸内振り逃げダイヤモンズの演奏
▼オールドタイムな音楽をすごくいい雰囲気で演奏してくれる瀬戸内振り逃げダイヤモンズ。
瀬戸内振り逃げダイヤモンズはみんな芸達者なんです。
▼それぞれのメンバーがいろんな楽器に持ち替えて演奏するので、人数以上に音の幅が広いバンドなのです。
▼ボーカル、スティールギター、カズーを担当するリーダーのひろせしょうたさん。
▼ウクレレ、バンジョーウクレレを弾くウクレレキイチさん。
▼マンドリン・フィドル(バイオリン)・ウクレレを弾きこなすマコッティさん。
▼アコーディオン、トロンボーン、自作パーカッションなどなんでもやっちゃう取注さん。
瀬戸内振り逃げダイヤモンズの演奏がいい雰囲気を作ってくれたところでパフォーマーが登場。
吉川健斗さん登場
▼口にくわえた棒の上に花瓶をおき、花をいれていくバランス芸。
▼のせる物もどんどん増えていきます。
▼最終的にはこんなことに。すごい集中力とバランス感。
▼地元パフォーマー松葉川健一さんも登場。
▼2人の演技がからみあっていきます。
▼大きいボールでのジャグリングは難しいはずなのに、サクサク技を決めていきます。
▼最後は前後開脚してキャッチ!
▼超さわやか。
足長のSTILT WALKERさんも登場。
▼室内で足長が歩き回るとそれだけですごい迫力です。
▼足長の身長を生かして、ヘッドバランスした棒の上にボールをおきます。
▼頭の上でボールをバウンスさせながら、手では4つのボールをジャグリングするという超技術。
そして背の高い一輪車登場。
▼本堂の天井の高さをめいいっぱい使った芸で盛り上げてくれました。
▼一輪車に乗りながらの5ボールジャグリング。す・・・すごい!
▼お客さん大喝采の中「お寺でサーカス」第1幕を終えました。
お寺でサーカス第2部
少しの休憩をとり、後半はトークイベント形式に。
9月15日、16日に琴平町で開催予定のサーカスフェスティバル「こんぴらだんだん」の情報が公開されました。
▼代表田中未知子さんによるイベントの説明。
フランスのアーティストの映像なども実際に流しつつ、イベントの趣旨をわかりやすく説明していただきました。
サーカスのすごさは映像だけではなかなか伝わらないのですが、実際に目の前でパフォーマンスを見たあとなのでお客さんの反応もすごく良かったですね。
▼次のイベントや瀬戸内サーカスファクトリーの活動の魅力がよく伝わったのではないでしょうか。
その後、出演者の中からひろせしょうたさん、松葉川健一さん、吉川健人さんが登場。
それぞれの経歴やパフォーマンスについて考えていることを話していただきました。
▼人前にでる時の緊張をどう克服するのか?など、お客さんからもいろいろ質問がでましたね。
▼後半のトークイベントは動画がありますので、お時間のあるかたはどうぞご覧下さい。
お寺でサーカス☆善照寺後半のトークコーナーです。
瀬戸内サーカスファクトリーさんの投稿 2018年6月23日土曜日
トークイベント中、境内では・・・
今回のお寺でサーカスはこどもたちもたくさん見にきてくれていて、とても楽しそうにステージを見てくれていました。
しかし! 後半のトークイベントはこどもたちにとっては退屈でしかありません。
▼そこで急遽開催したのが境内でのジャグリング体験会。
目の前ですごい技を見たばかりなのでこどもたちの関心もマックス。
▼とっしゃんに教えてもらいながらジャグリング体験を楽しんでもらいました。
お寺でサーカスin善照寺まとめ
目の前で繰り広げられるすごい技、また吉川健斗さんの雰囲気がすごくかっこ良くて、「ファンになりました〜!」って人もちらほら。
▼背も高くて、技術もすごくてほんと超かっこいい。
すごく雰囲気の良いイベントになって、こどもから大人まで満足していただけたのではないでしょうか。
▼出演者全員で記念写真。
また開催して欲しいとの声も多数あがりましたので、ぜひ第2回もやりたいと思います。
パフォーマンス×仏教イベント告知!!
2018年10月20日(土)にはパフォーマンス×仏教のイベント「おつとめ」の第2回も予定されています。
前回出演の大道芸人れもんさん、岡本晃樹さんに加え、縄跳びのスペシャリスト縄のまっちゃんこと粕尾将一さんにも出演頂きます。