仏具のお磨き
お寺の道具は真鍮で作られているものがたくさんあります。
真鍮は年月がたつと酸化してだんだん黒く変色していきます。
ですので、定期的に金属磨きを使って表面を磨いていかなければなりません。
お磨きは大変。
真鍮の道具の掃除を「お磨き」というんですが、もうね、これがなかなか大変な作業なのですよ。
特に1人や2人で作業していると、このままずっとこの作業は終わらないんじゃないかと途方にくれます。
お寺の道具はこまかい装飾が多いので溝がたくさんあります。
この葉っぱの溝とかがめちゃくちゃ磨きにくいのです。
しかし、磨いていくとだんだん光を取り戻します。
右半分だけ磨いてみました。違いわかります?
このパーツひとつを磨いて、このぐらいまで光らせるのに30分。
なんかうまい方法があるんじゃないかと思って毎回いろいろ工夫してみるんですけど、結局お磨きのコツは、
根性と気合い!
スピードとパワー!!
でやるしかない作業だということに落ち着きます。
お磨きにはこんな道具を使います。
仏具のパーツをばらして、金属磨きのピカールをつかってひとつずつ磨いていきます。
汚れがひどい部分は真鍮のブラシを使ってごしごしやると比較的早く汚れがとれます。
真鍮ブラシは大丈夫ですが、鋼鉄ブラシを使うとキズがいくので購入の際は気をつけてください。
ウエスやボロ布で磨きあげていきます。
とにかく根性です。気合いです。
表面にピカールの膜が薄く残っているので、きれいな布で仕上げ拭きをします。
ペーパーウエスなどを使って拭きあげるのもいいと思います。
報恩講では登壇という正面の壇で作法をするのですが、その時に使う香炉なども磨きます。
こんな茶色くなった真鍮も・・・
ピカールで磨くとぴかぴかに!!
▼お磨き前
▼お磨き後。
きれいになってますよね。(写真で確認して磨き残しに気づいたのであとで磨きなおしておきました。)
写真の輪灯(りんとう)は脇壇用で正面の輪灯にくらべて少し小さいものなのですが、それでもパーツは10以上のパーツに別れます。
1セット磨き終えるまでに2時間ぐらいかかって相当体力をそがれるのですが、指が痛くなるのを我慢し、重労働を乗り越えて、いよいよ作業も終わりに近づくととても大切なことにきづかされます。
それは・・・・・・
残念なことにお寺の道具は対(つい)になっているのでもう1セットあるということです。
片方だけぴかぴかではダメですもんね・・・。
やはり根性と気合いでなんとかするしかない・・。
数分つけおいてきれいにするテガールという薬剤もあるのですが、次はこれも考えよう。
皆さんお誘いあわせてのご参詣をお待ちしております。