こどもたちにいろんな体験をしてもらおうとピアノとクラリネットのコンサートを開催しました!
エアコンなしの本堂におよそ50人を超えるお客さんが集まりコンサートを楽しみました。
仏教×ピアノ×クラリネットという不思議な組み合わせですが、大盛況でしたよ!!
タップできるもくじ
コンサートの開始はお勤めから。
まずは副住職のとっしゃんとともに十二礼(じゅうにらい)というメロディアスな声明をお勤め。
そしてこのコンサートを開くことになった経緯などを含めてご挨拶させて頂きました。
宗教と音楽は古くから密接な関係があります。 キリスト教でいえば賛美歌やゴスペルなどが思い起こされるでしょう。 仏教でも雅楽を使ったり声明というメロディのあるお勤めをしたりします。 最初におつとめした十二礼(じゅうにらい)もそうですね。 神仏にであった喜びや感動を音楽として表現し、またその音楽を聞くことで感動を共有してきたのだと思います。 音楽というものは人間の感性の深いところに届く表現なのでしょう。 その音楽のもつ力というものを、こども達にもたくさん経験してもらいたいと思ってこのようなコンサートを開催することになりました。
今回のコンサートでこどもたちにも感じて欲しい点は2点。
- 仏様の前という非日常な空間を感じること。
- その空間での生演奏の音の響きを感じること。
やはりお寺の本堂は家や一般の音楽ホールとは違う空間です。
仏様の前という特殊な場所で神聖さを感じて欲しいということ。
そしてもうひとつはCDやiPodで音楽を聴くの生演奏は違うというところ。
演奏の音の迫力はもちろんのこと、場の持つ雰囲気、空間のもつ響き、温度、香り、など五感を通して音楽を感じて欲しいんです。
インターネットで知識や音楽データはすぐに手に入る時代になりましたし、これからもっと便利になっていくでしょう。
ですが、そのぶん体を通して聞くという体験が逆に貴重になっていくのです。
こどものころからいろんな体験をできる学びの場所としてお寺を使っていきたいという趣旨のことをお話させていただきました。
コンサートプログラム
クラリネットとピアノ
- クラリネットとピアノのためのソナタ 変ホ長調 作品167 (カミーユ・サン=サーンス)
- クラリスへ 妙なる時間(レイナルド・アーン)
ピアノソロ
こどものためのアルバムより
- 朝の祈り
- 甘い夢
〜一時休憩〜
途中の休憩時間にはお茶やジュースが振る舞われました。 本堂内は熱気がすごくてこどもたちもジュースに殺到。
質問タイム
休憩のあとは質問タイム。
演奏者の2人に聞いてみたいことを質問できるコーナーを設け、それぞれ今までで演奏した思い出の場所のことを話して頂きました。
クラリネット自体を初めてみる人も大勢いましたので、クラリネットを分解していきながらどんな楽器か解説などもして下さいましたよ。
クラリネットとピアノ
クラリネットとピアノのためのソナタ (フランシス・プーランク) 最後の曲では外は突然の大雨。
雨の音、雨の香り、会場の熱気。 周りの雰囲気と音楽が一体となって、素晴らしい時間となりました。 そしてアンコールへ・・・。
大盛況のうちに幕を閉じました。
ピアノとクラリネットのコンサートまとめ
クラシックのコンサートは未就学児入場不可となっているところが多いんですよね。
音楽を習っている方はそうでもないかもしれませんが一般人には敷居も高くて足を運ぶ機会が少なくなります。 そんなかしこまった形だけじゃなく、なんとかこども達にも生の演奏を聞かせてあげれる機会を作りたいとピアノの宮崎さんと話したところから実現したこのコンサート。
こちらの思いを知ってか知らずかこどもたちもみんな静かに聞いてくれていました。
これが何か思い出のひとつとなってくれたら嬉しいですね。
今後も仏教×〇〇という形でいろんなことに取り組んでいきます。
▼素敵な演奏を聞かせて頂いたクラリネットの武田友智さん、ピアノの宮崎菜通子さん本当にありがとうございました。
ブリュッセルで活躍するクラリネットの武田友智さんのHPはこちらから。
https://www.tomonoritakeda.com/
善照寺で何かワークショップや勉強会、コンサートなどをやってみたいぞ!という方は使える機材などをまとめてありますので参考になさってください。