こんにちは、善照寺住職(@henmority)です。
お参りに行った時に檀家さんから時々「息子・娘の結婚相手誰かいませんかねぇ?」という相談を受けることがあります。
社会人になるとなかなか新しい出会いがないという方も多い様子。
以前から妻もお寺で縁を取り持つようなことをやっていきたいと言っていたこともあり、
となりまして、新しく縁結びのイベントをスタートすることにしました。
第1回はボードゲーム寺コン(イベント名称検討中)!
要するに、「ただご飯を食べるだけではお互いのことはよくわからないから、お寺という健全な場所でボードゲームを通してもうちょっとお互いの人柄がわかるようにしよう作戦」です。
本記事ではボードゲーム寺コン(イベント名称検討中)のイベントレポートをしますよ!
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ボードゲーム寺コン
今回の参加者は27〜32歳ぐらいの男女4名ずつの合計8名が参加。
参加者の方からは写真掲載許可をいただいています。
お勤め
まず最初に本堂で揃っておつとめをしました。
住職挨拶
浄土真宗において、結婚はひとつ重要なワードであることをお話させていただきました。
親鸞聖人はお坊さんとして公に結婚生活をおくられた方で、恵信尼さまという奥さまがおられました。
おふたりの夫婦生活がどのようなものであったか、親鸞聖人の書かれた書物の中には記録に残っていません。
しかし、奥さまの恵信尼さまが娘にあてて書かれた手紙の中に少しだけ手がかりが残っています。
恵信尼さまは夫である親鸞聖人のことを観音菩薩の化身だと思ったというように書かれています。
つまり自分の夫を仏さまだと思って接していたと読み取れますね。
どちらかが亡くなってから手を合わせるのではなく、生きているうちからお互い尊敬しあえるような関係だと素晴らしいですよね。
今の時代、生活に関わるいろんなサービスが充実しているので結婚しなくても1人で生活はしていけます。
だけど、この人と人生を歩みたいという尊敬できるパートナーが見つかったなら、より豊かに生きられるのではないでしょうか。
今日の機会がひとつのきっかけになれば嬉しいことでございます。
・・・みたいな挨拶をさせていただきました。
石田さんは瀬戸内フレスコボールの代表で、香川県内でフレスコボールの普及活動に頑張っています。
辻さんは香川県高松市を拠点に活動する”setouchi labo“代表として、年齢職業を問わずに楽しめるコミュニティ作りをされています。
setouchi laboではウォーキング部や読書部など、いろんな部活動が楽しめるそうです。
ゲームタイムスタート!!
普通、合コンというとご飯を食べてお酒を飲む、ぐらいが一般的ですよね。
でも、ちょっと食事を一緒にしたぐらいではお互いのことってなかなかわかりません。
ちょっと遊ぶ相手を探すならまだしも、ちゃんとお付き合いをできる人を探すとなるともう少し相手の人柄がわかるようにしたいですよね。
そこで、善照寺で月1ペースで開催しているボードゲーム会の経験をつかって参加者に共通体験と交流をしてもらおうと企画しました。
話をするだけじゃなく何か一緒に作業をすると人柄や物事への取り組み方が見えてきます。
まずはアイスブレイクとして、全員でできる気軽なゲーム「狩歌」をチョイス。
カードを並べたら好きなJ-POP曲を流します。
歌詞に「愛にできる〜ことは〜・・・♪」など言葉がでてきた時には「愛」というカードをバシッ!とカルタのようにとっていきます。
まさに歌詞を狩るようにカルタだから「狩歌(かるうた)」というネーミングもよくできていますね。
勝敗は集めたカルタの合計得点で決まります。
ルールがカンタンで気軽に遊べるゲームなので、はじめての人どうしでも一緒に遊びやすいゲームですね。
同世代が集まったときに、学生時代の懐メロなんかをかけて遊ぶとめっちゃ盛り上がります。
自己紹介タイム
雰囲気が和らいだところで順番に自己紹介。
今回は名前や趣味などの他にも「こんな相手はイヤだ」ということもしゃべってもらいました。
お金や時間の使い方やモラル感の違い、喫煙者はイヤなど、仲良くなってから発覚すると言い出せなくなってモヤモヤしてしまいます。
持論ですが、現段階でぼくも結婚生活を10年ぐらいした経験からすると、嫌なものの価値基準が似ているとパートナー関係がうまくいくような気がするんですよね。
人間の性質として、つきあう相手の好きなものが違うのは認めやすいけど、嫌いなものを理解するのは難しいんです。
最初から苦手なものや嫌いなものということがわかっていると、お互いの理解がしやすくなります。
小グループでゲーム
ここからは男女2人ずつの4人のグループを作って、ゲームを楽しみました。
1つめのチームはザ・マインドをプレイ。
言葉は使わずにチームのメンバーと意思疎通をしてクリアを目指す協力ゲーム。
他のプレイヤーの様子をうかがいながら思い思いにカードを場にだしていき、1〜100まで数が順番に大きくなるよう目指します。
もう一組のほうは「ヒト+イロ」という別のゲームをプレイ。
こちらはお題にだされたモノの色を連想して認識の違いを楽しむゲーム。
最後は全員でゲーム
最後はメンバーを入れ替えて男女4人ずつ2チームに分かれてのデクリプトというゲームで対戦。
このゲームがまためっちゃおもしろいんですよ。
味方にわかるように暗号を送りつつ、相手チームの暗号を推測して解読するゲーム・・・といっても文章で説明するのは難しいですね。
参加いただいた皆さん、お疲れさまでした。
ボードゲーム寺コンまとめ
はじめての人どうしでも、ゲームを通して協力したり話したりすることで打ち解けやすくなります。
一緒に作業したり、一緒に考えたりすることで、物事への取り組み方や思考力などが見えてくるんですよね。
お寺という場の持つ雰囲気もあって、とても健全なコンパになりました。
今回のイベントをスタートにして、今後も健全な出逢いの場作りをお手伝いできればと考えています。
参加していただいたみなさんありがとうございました!
よっしゃ!お寺で出逢いをサポートできるような取り組みをしよう!