こんにちは、善照寺住職のへんもです(@henmority)です。
ついに第3回目の開催となったゲームクリエイター育成講座「駿馬とねっこ PLUS KAGAWA 3rd」を2019年6月22日に開催しました。
この「駿馬とねっこ」はゲームクリエーターを目指す学生たちが集まって、ゲーム会社への就職までに必要な情報や技能を学ぶ勉強会です。
今回はこれまでと違い「駿馬とねっこ」だけでなく「PLUS」という名前がついています。 これは実際にゲームを作っている企業さんにも参加いただいての勉強会という形式なのでPLUSなんだそう。
第3回に参加くださった企業さんは株式会社バンダイナムコスタジオさん。
今回のイベントは勉強会+コンテスト形式になっており、その審査と指導にご参加くださったそうです。
香川までありがとうございます!
それではゲームクリエイター育成講座「駿馬とねっこ PLUS KAGAWA3rd」のレポートをスタートしていきますよ!
駿馬とねっこKAGAWA3rd
今回初めて参加する学生さんもいたので、まずは心構えやゲーム業界の現状、どんな仕事があるのかなどの説明からスタート。
要点は第1回・第2回のレポートにもまとめている内容と共通する部分も多いのでこちらもあわせてお読みください。
第3回はゲームプロデューサーの馬場さんが学生たちに教えるだけの内容ではありません。
今回のテーマはアイデア出し。
1日をかけてアイデア出しのワークショップをおこない、チームでゲームのアイデアを競うコンテストを開催。
優秀なチームは表彰されます。
また、実際に企業の中でゲームを作っている方にゲストとして来ていただいて、アドバイスももらっちゃうという贅沢な内容です。
大館さんは採用担当の仕事もされているそうで、すごく真剣に学生さんたちの様子を見守っていました。
大館さんにお話を聞くと、こういう勉強会やワークショップで出会った学生さんの中から面接や採用までつながることもあるそう。
どこからどう縁がつながるのかはわからないので、本気でゲーム業界を目指すならいろんなイベントに積極的に参加することが大事ですね。
アイデア出しワークショップ
午前の部は個人でのアイデアの出し方と、たくさんのアイデアを出す方法を体験。
ゲームのアイデアのタネをたくさんうみだします。
午後はそのアイデアのタネをチームで協力して精査し、ゲームアイデアの企画書として仕上げていきます。
第2回のレポートでもあったように、よりよいゲームを作るためには「なぜそうするのか?」を徹底的に考えないといけません。
ゲームの形状、システム、プレイ人数、プレイ時間、ストーリー、考えることはたくさんあります。
限られた時間の中、各チーム必死でゲームのアイデアを出し、チームでプレゼンできるようにまとめていきました。
ゲームアイデアのプレゼンタイム
いよいよゲームアイデアコンテスト。
持ち時間5分で考えたゲームを発表していきます。
今回のコンテストの評価ポイントは以下の通り。
- プレゼンがわかりやすい
- ゲームの内容がわかる
- ゲームが面白い
▼ゲームマスターと残りのプレイヤーで罰ゲームを押しつけ合うというゲームアイデアを紹介。
▼人チームはダンジョンの宝を探し持って帰り、鬼チームはその人を阻止し食べることで増殖していくというゲームアイデア。
人の記憶を改ざんし精神疾患をひきおこす悪の組織。
▼その組織に攻撃された精神疾患の人の記憶に入り込み、正しい過去を取り戻すというストーリーのゲームアイデア。
▼地主が周辺の土地の地主と戦って、領土を拡大していくというストーリー。
▼倒産したセキュリティ会社の社長が、借金を返すために盗みに入って借金返済をするというステルスアクションゲームのアイデアをプレゼン。
すべてのプレゼンが終わると審査員でどのチームが良かったか協議。
結果発表
▼審査の結果、バンダイナムコスタジオ賞は精神疾患患者の精神に入り込んで、救出するゲームアイデアをだしたチーム3「IN_SANE」に。
▼ファリアー&讃岐GameN賞は「懲りない社長と盗みのスキル」のチーム5。
このワークショップとコンテストの結果に対して、しっかりと振り返りをして次のステップに活かしてもらいたいですね。
駿馬とねっこKAGAWA 3rdまとめ
ゲームクリエイター育成講座とは言いますが、ものづくりをする人すべてに共通する大事なことを学べる講座でした。
自分が発表したことに対して批評を受けるのって慣れないとしんどいんですよね。
学生さんたちにとっても、アイデアが詰めきれていないポイントを質問で突っ込まれると気持ちの良いものではなかったかもしれません。
ですが、その批評を乗り越えてアイデアをブラッシュアップすることの繰り返しがいい作品を生むためには大事です。
▼講座が終わってからも、自分の作品をみてもらってアドバイスをもらう学生も。こういう貪欲さ、大事。
第1回のレポートの馬場さんの話にあったようにアイデアをひとつ出す時には最低10個のアイデアをださないといけないんですね。
たくさんのアイデアを出してから使えるものに絞るという過程を踏まないとなかなか良いものはうまれません。
一発必中のアイディアはなかなか生まれるものではありませんから。
アイデアだしの方法論と、試行回数を増やして精度を高めることの重要性を学べる中身の濃い勉強会でした。