いつか来るとはわかっていても、考えたくないのが家族の死。
家族が危篤になった時には、その後の通夜・葬儀のことも頭においておかねばなりません。
めったにあることではありませんので、何がどのように進行するのかわからない方がほとんどでしょう。
突然訪れる家族の死に気が動転している状態で、日程はもちろん他にも多くのことを決定しないといけません。
通夜・葬儀について大まかな流れを知っておくだけでも心構えができます。
万が一の時でも落ち着いて対処できるように通夜・葬儀の日程の流れと決め方を知っておきましょう。
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通夜・葬儀の日程の決め方
通夜葬儀の基本ルールとして、葬儀と火葬は同じ日になり、その前日が通夜になります。
- 臨終
- 通夜
- 葬儀→火葬
- 還骨法要・初七日法要
地域によっては先に火葬するというような地域もあります。
友引に火葬場が開いているかどうか?など地域によってルールが違いますので、ご自身の自治体のルールも踏まえて参考にしてください。
家族が亡くなったあと、通夜・葬儀の日程を決めるためには4つの条件を考えることが必要です。
1.式場・火葬場の都合
葬儀をおこなう会場(葬祭会館など)と火葬場の日程を確認しましょう。(火葬場への問い合わせは葬祭業者の方が代行してくれます。)
亡くなった方がたくさん重なった日には希望の時間がとれないことも。
友引に火葬場が閉まっている地域の場合、葬儀ができませんので火葬は前後の日程に割り振られます。
そのため友引の前後の日は火葬場がとても混雑します。
予約の早い順になりますので希望の日時がある場合は早めに問い合わせましょう。
2.遺族・親族の都合
家族に病人がいる場合や、入試や試験、仕事の都合等どうしても外せない予定がある場合もあります。
地方の場合、その日のうちに通夜→葬儀というできるだけ早い日程にするよう周辺からプレッシャーがかかる場合がありますが、よく相談して家族が参れる日程を決めましょう。
3.遠方の親族の移動や到着日時
遠方の親族が参列する場合の移動時間や宿泊についても考えなくてはなりません。
葬儀が12時や13時開式のように午後になった場合、火葬後の還骨法要・初七日法要は夕方になります。
時間の都合で途中で帰らなければならなくなる可能性もありますので、関係の近い親戚が遠方から参られる場合はいつ来ていつ帰るのか日程や時間も確認しておきましょう。
4.僧侶の都合
通夜・葬儀をお願いする住職の予定も確認しましょう。
できればご家族が亡くなった段階でまず一報いれておくといいですね。
進行等でわからない事の相談なども早めにすると比較的スムーズに進行すると思われます。
ごくまれにですが通夜・葬儀の日程を全部決めてからお寺に連絡してくる方もおられますが、先に予定していた法事などでどうやっても住職の都合がつかないこともあります。
運悪く他の葬儀と重なってしまったり、お盆などの過密スケジュールの時期の場合は住職の予定が動かせないこともありますので連絡は早めにしておきましょう。
菩提寺の住職がどうしても予定が動かせない場合は同宗派の寺院を紹介してもらうことになる場合もあります。
葬儀の日程(例)
ここでは一般的な通夜→葬儀→火葬という日程を紹介します。
地域によって差はありますが、通夜は18時、もしくは19時ごろ開式することが多いです。
葬儀はその翌日の10時〜14時(出棺が火葬場の最終受付時間にまにあう時間まで)に開式という形になります。
- 所要時間は1時間程度
- 読経・焼香など40分程度
- 棺にお花をいれるなどお別れの時間が15分程度
- その後出棺して火葬場へ
1.亡くなった日の当日に通夜・翌日葬儀という日程
地方の場合、一番早い日程は亡くなった日の当日に通夜、翌日葬儀という日程です。
※死亡してから24時間は法律で火葬が禁じられています。
- 午前の早い時間に亡くなった場合
- 小規模な通夜・葬儀の場合
- 集まる親族も全員近くに住んでいる場合
- 亡くなった日の2日後に友引がある場合
地域によっては友引に火葬場が休みという場合があります。
亡くなった日の翌々日(2日後)が友引となった場合、翌日の通夜・翌々日(2日後)に葬儀という一般的な日程では葬儀ができません。
そのような時にも日程を早くして当日通夜、翌日に葬儀という日程になることがあります。
2.亡くなった日の翌日に通夜、翌々日に葬儀
1番一般的な日程は亡くなった日の翌日に通夜・2日後に葬儀という日程です。
通夜は18時ごろから開式となることが多いので、遠方の親戚の方もこの日程なら参列しやすくなります。
3.亡くなった日の2日後以降に通夜・葬儀
夜遅くに亡くなった方の場合、翌日の通夜では準備が間に合わないこともあります。
その場合は翌々日(2日後)に通夜、翌々々日(3日後)に葬儀という日程になることもあります。
友引に火葬場が閉まっている地域では、亡くなった日の翌々日(2日後)が友引の時にも同じ日程になることがあります。
大晦日・元日なども火葬場が閉まっている地域が多いので、その場合も火葬場が開く日にあわせて葬儀となります。
都市部の場合
東京など都市部の場合、火葬場の数が足りないため予約待ち状態となることがあります。
その場合は上記のような日程では通夜・葬儀がおこなえませんので5日以上ご遺体を安置してから、火葬場の予約ができしだい通夜・葬儀となることがあります。
長期に遺体を安置する場合は追加費用がかかります。
2〜3日分のドライアイス等はサービスに含まれていることが多いですが、それ以上の日数の場合は別途料金がかかります。
遺体を安置するのにも施設利用料がかかりますので、遺体搬送時に葬儀社に確認しましょう。
通夜・葬儀の日程の決め方まとめ
家族が亡くなってすぐに通夜・葬儀の日程を決めるのは心理的にもなかなか大変なことだと思います。
しかも、親族の都合や地域の慣習などによって必ずしも希望通りの日程で通夜・葬儀がおこなえるとは限りません。
通夜・葬儀はお姿を見てお別れができる最後のタイミングですのでご遺族や縁のある方がきちんと気持ちの区切りをつけ、納得してお別れできるように日程をすりあわせましょう。
よくわからない場合は菩提寺の住職にも相談してアドバイスをもらうといいですよ。
日程が決まったら会葬していただく方に通夜・葬儀の連絡をします。
情報に抜けがないように確認をしましょう。
空欄を埋めればそのまま使えるテンプレートも用意しましたのでご利用ください。